『初心者でもわかる!奥深き日本酒の世界』
1年ぶりに開催が叶った第14回Salon de 修猷。新型コロナウイルス感染防止のため、総会が中止になったことから幹事学年が不在となり、執行部と歴代サロンの立役者並びに企画に賛同してくれた有志が力を合わせて運営にあたりました。未だ収束の兆しが見えないコロナ禍の中、一堂に会することも許されませんでしたが、二木会の聖地・学士会館と館友130名超、それぞれの自宅をオンラインで繋ぎ、Salon de 修猷史上初のリモートによるライブ配信を試みました。学士会館は、"和呑処 酒論(わのみどころ さろん)"と化し、日本酒のエキスパートの中尾卯作さん(S44年卒、綾杉酒造場代表)、中川次郎さん(S63年卒、株式会社いそのさわ代表取締役)、石蔵利憲さん(H2年卒、石蔵酒造株式会社専務取締役) 、熊野恵美子さん(H16年卒、日本酒応援団株式会社)という4名のゲストをお招きし、サロン担当の副幹事長は〝女将〟と〝若女将〟に扮し、館友選りすぐりの芸達者を集めました。講義の中に唄や舞い、料理のパフォーマンスなど寸劇を交えながら、バラエティ色豊かに日本酒のアレコレを学び、"俄か日本酒通(ツウ)"になって頂こう!という、少々、大袈裟なリモート飲み会となりました。
また、通常でしたら学士会館のお食事やお茶をお楽しみ頂くのですが、代わりに『福箱(ふくばこ)』を用意。中には、福岡の銘酒やおつまみ、お菓子に加え、箱を開けると直ぐ目に飛び込む艶やかな〝熨斗(のし)〟と気分が上がる〝コースター〟(昭和62年卒、内村直央さんデザイン・制作)や日本酒情報満載の〝日本酒バイブル〟(昭和63年卒、藤田敦子さん編集・制作)などが入っています。当日に間に合うよう事前に自宅へワクワク感も込めて郵送しましたところ、開催前にもかかわらず、参加予定の皆様から喜びの声がぞくぞくと届くなど、盛会の兆しを感じることもできました。
お酒やおつまみ等も、ゲストの方々や川原武浩さん(平成2年卒、株式会社ふくや代表取締役社長)の商品提供や大幅値引き等の御厚意に大いに甘えさせて頂きました。〝日本酒バイブル〟に掲載されている日本酒に合う料理のレシピは 吉安由利子さん(昭和61年卒、認定NPO法人チーズプロフェッショナル協会)、澤木祐介さん(平成5年卒、新橋串揚げの店「夏色」店主)、武井浩治さん(平成6年卒、「sifflet」オーナー)、寺本健二さん(平成17年卒、「KOTOBUKI」オーナー)に御提供頂きました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
~開会~(オープニングトーク)
中川:皆様、こんにちは!
本日は、第 14 回Salon de 修猷「初心者でもわかる!奥深き日本酒の世界」に 御参加頂き誠に有難うございます。私は本日、ここ学士会館に設えました【和呑処・酒論 (わのみどころ・さろん)】の女将をつとめさせて頂きます、昭和61年卒、東京修猷会副幹事長の中川美穂です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、このSalon de 修猷、2007 年に産声をあげてから14 回を数えます。 しかし、本来ならば昨年が 14 回目だったはずが、新型コロナウイルスの猛威により中止を余儀なくされました。 しかし今年は、策を練り、Salon de 修猷史上初のオンライン開催を提案し、〝思い切って、はじめて尽くしのサロンをやろう!〟ということで、運営幹事学年がいない中、執行部が中心となり歴代のサロンの立役者や、この趣旨に賛同してくれた有志の協力により、この日を迎える運びとなりました。あれだけ、事あるごとに集まり、飲めや歌えやを繰り返してきた私達、リモートとは言え、このような画面越しではありますが、皆様と共に時間を過ごせることに喜びを感じながら、進めて参りたいと存じます。
~本編スタート~
女将:本日の参加者は、なんと 137 人!みんな、お酒好きっちゃやねぇ~(笑)
さてさて、私ばかり話しとってもつまらんし、お客様にも失礼やけん、さっさと始めますね。、今日はどげんお客さんが来るとかいな、楽しみ楽しみ!
~中尾卯作先生コーナー~
若女将:女将さぁ~ん!
女将:なになに、潤ちゃん、どげんしたとね?そげん大きな声ば出してから。
若女将:今、大輔さん(昭和57年卒、常連客Aの小林大輔さん)から電話で〝福岡から大先輩が来んしゃーけん、「箱」持ってく〟って。ねぇ、女将!「箱」って何ですか?
女将:あ~箱!【福箱】ね。皆さん、お手元に【福箱】ございます?"さんのがハイっ"って、言って開けよう思っとったけど、もう開けてらっしゃいますよね、絶対(笑)
では、何が入っとお?【福箱】のチェックを致しましょうか...これも済んどーね(笑)
若女将:え~何?その「箱」!
●奥に座る〝謎の美人客〟(昭和55年卒、真砂千恵さん)が見に来て、〝謎の紳士〟 (昭和42年卒、東京修猷会 伊藤哲朗会長)に見せて奥から前また後ろへ戻る。〝謎の紳士〟は顔を見せない
客A:やぁやぁやぁ、こんにちは。すっかり秋ばい。
●丹羽:上手扉、客を入れる
女将!もう、中尾先輩来んしゃった?まだ、来とらんとね?
女将:あー!初代女将(昭和44年卒、甲畑眞知子相談役)の御同期の?それがまだ、そろそろのはずやけどね。
甲畑(電話):あ~美穂ちゃんね?中尾君がね、今朝、福岡からこっち来んしゃったとよ。地下鉄に乗ってから降りて、道に迷ったげなよ、迎えに行っちゃらんね!
●中川:スマホ着信→受信後スピーカーへ
女将:え~!そーなんですか!潤ちゃん!表、見てきてくれんかいなぁ~
若女将:はーい、行ってきまーす。
●丹羽:上手扉出る
客A:それでくさ、女将は中尾先輩のこと知っとーと?
女将:初代女将から聞いて、電話では話したっちゃけど会うんは初めてよ。凄か、お人よ!
創業 230 年の歴史ある綾杉酒造場の代表さんで日本酒と酒の文化を伝え続けている大先生よ。
客A:へぇ~
若女将:ただいまぁ~中尾先輩、お連れしました。
●一同拍手♪
●丹羽:中尾さんを上手→席へ案内
中尾:こんにちは。私、甲畑さんの同期の昭和44年卒の中尾卯作と申します。今朝、福岡から来たばかりです。いやぁ~皆さん、お揃いで。甲畑さん、来たよ!
甲畑(電話):卯作くん?よ~来たね、ゴメンね、そっち行かれんで。今日は日本酒の良いところば、館友の皆さんに沢山教えて欲しいとよ。頼んだよ~!みんなお待ちかねやけん、切るね!あとでね。
●中川;電話切る
中尾:ありがとうねぇ、同期はやっぱり良かね~!
女将:中尾先輩!駆けつけ一杯!乾杯しましょう!御参加の皆さんも、ご一緒に! では、乾杯の音頭をお願いします!
中尾:なんだか嬉しいね、今日はよろしくお願い致します、カンパーイ!!
● 演者、各々美味しい様子、一同拍手
女将:中尾先輩、今日は福岡からお越しくださり、有難うございます!
客A:いやぁ~先輩!私も会いたかったとですよ!日本酒は好きっちゃけど、よ~と分からんで、ただ旨いんで飲みよる。今日はいろいろ教えてください。
中尾:はい、わかりました。私も今日が楽しみで楽しみで。獅子の会のみんな見よるかな?
女将:はい、御同期の皆さん沢山申し込んでくださいました。有難いことです。 では先ず、「綾杉」のことを教えてくださいますか?
●中川:綾杉の瓶を手に)
中尾:はい、では、こちらを御覧頂きましょう。
(綾杉紹介 VTR 視聴 / メイン→ZOOMモニターへ)
「綾杉」現地取材・インタビュー... |
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奥田竜子さん(平成3年卒) |
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花田由理子さん( 〃 ) |
配信サポート・動画編集............... |
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早野康幸さん(平成5年卒) |
▶日本の歴史と日本酒の関係〜福岡の祭事とともに歩んだ「綾杉」◀< br /> 実際に取材陣が福岡の老舗酒蔵『綾杉』へ赴き、動画撮影。その内容は日本の歴史と日本酒の関係を福岡の祭事や行事とからめたレポートで、所有の酒造場を開放し、見学コースにするなど、酒作りのルーツ、杜氏の暮らし、使用される道具など酒造りの大変さ、酒と共に歩んだ日本の文化などを御本人が優しい語り口で紹介。まさに、日本酒の生き字引!日本酒や日本文化、風習に明るく、知識は溢れんばかり。しかし、コロナなど日本酒を取り巻く事業環境、後継者の年齢などを考慮して、この7 月末めどに228年の歴史に自らの代で幕を下ろし、酒造業は閉じることに。しかし、天神に「酒のぎゃらりい・綾杉」を残し、今後も福岡のおいしい日本酒を中心に揃え、お酒の楽しさや文化を伝承していく。
女将:まさかの、御本人によるリポート!素晴らしいですね。歴史と共に地元に根付くのが日本酒だということが、よくわかりました。
客A:どこの土地のお酒というのはラベル見ると、だいたい米どころですよね?
中尾:西だと兵庫、東だと新潟など...でも、酒造りの米は食糧用の米とはまったく品種が違います。酒造好適米の代表的な銘柄として【山田錦】があります。福岡県は全国に先駆けて栽培を始めました。
女将:このラベルに書いてある【精米歩合】って、なんですか?
中尾:日本酒の主な原料は、米と水です。原料がシンプルなので、ひとつひとつの原料や製造方法によって香りや味わいが大きく変わってきます。精米歩合とは、精米(玄米から表層部を削った米)して残った米の割合を%で表したものです。
客A:では、純米とか吟醸とか、その違いについて教えて下さい。
中尾:純米大吟醸酒との違いは、酒米の磨き具合。 純米大吟醸酒は50%以下の大きさまで磨いていますが、純米吟醸酒は60%以下で、味わいと香りのバランスの良さが魅力です。
女将:詳しくは、【福箱】に入っている冊子の6,7 ページも見てみて下さい。なんか"通(つう)"なった気がしてきました。中尾さん!ありがとうございました!また、途中、いろいろお尋ねしますのでよろしくお願い致します!
中尾:はいはい。
~石蔵利憲先生コーナー
女将:大輔さん、結構、飲んでますねぇ~
客A:うぃ~いい感じになってきたごたーねー(笑) こっちも飲もう!
●「如水」を手に
女将:如水!これ、好きぃ~平成2 年卒の石蔵君のところのお酒。東京修猷会やこれまでの サロンでも何度となく飲んできてるし、いつもお酒を用意して下さって、感謝感謝! そんな絶大なる貢献度の石蔵くんも、実は本日のゲスト!中尾先輩に続き、お二人目のゲストは福岡から登場です!石蔵くーん!
●zoom モニター/石蔵 映す
石蔵:福岡から、こんにちは~! ご紹介にあずかりました平成2年卒の石蔵です。本日はよろしくお願いします。
女将:なんか、こーやって話すの新鮮ですね。本日はようこそ【和呑処・酒論】へ。
●石蔵との会話を遮って、澤木(近所の料理人役、平成5年卒、澤木祐介さん)の大声
澤木:女将さぁ~ん!! 女将さぁ~ん!
若女将:女将さぁ~ん!また、澤木、来たんですけどぉ~!
●澤木:上手扉からIN
澤木:こんにちは!こんにちは!また、来ちゃいましたよ、アタクシ。あれっ、どなたさんですか?
●澤木:中尾を見る
客A:お前、また失礼な。S44 年卒、獅子の会の中尾卯作先輩ばい!福岡から来てくれんしゃったとに。
澤木:いやぁ、失礼しました。新橋で串揚げ屋「夏色」を営んでおります 澤木と申します。あれ~石蔵先輩!なんで?ここにおるとですか?
●澤木:モニターの石蔵を見る
石蔵:俺が話そうとしよー時に、なんで澤木、来るかねぇ~今日、俺、ゲストよ、ゲスト!
澤木:ゲスト?そんなことより、ひらめいたんですよ!今日、【福箱】が届いて、開けたら川原さんとこのコレが入ってて。 こーしたら絶対旨いけん、女将さんに報告しょー思って。 じゃ、忘れないうちにチョット作っちゃいますんで(笑)すまんばってん、石蔵先輩、ちょっと、待っとってください!
石蔵:...。
~澤木祐介さん料理実演コーナー~
●中川:アシスタントとしてスタンバイ、料理番組の体
スマホから「きょうの料理」テーマソング流す♪
見事な手際で、あっという間にお酒のアテを作り終え、一同感嘆。
●丹羽:料理のお盆を teams カメラ前へ運ぶ
中尾:美味しそうですねぇ~お酒が進みますよ、これは。
女将:やっぱり料理人は、ひらめくっちゃねぇ。冊子の 14.15 ページにも館友が営む名店
レシピも載ってるので、後で見て下さいね。
澤木:どーです?美味しかろ~?良かったぁ~あ~スッキリした。じゃ、帰りますけん、先輩方、 お騒がせしました。 あ~、石蔵先輩!お待たせしました!あと、よろしくで。
~気を取り直して、石蔵利憲先生コーナー ~
女将:石蔵君!本当にごめんなさいね。話の腰を折るとは、まさにこのこと、申し訳ない。
気を取り直して参りましょう。 では、早速、これ「如水」!についてお話頂けませんでしょうか? 石蔵酒造は博多唯一の造り酒屋だとか、作り手の目線でお話し下さい。
客A:石蔵君、お願い致します。
石蔵:はい、承知しました。
●石蔵:teams共有画像、進行のキュー出し
▶作り手目線で日本酒ができるまで~お米、酵母、麹づくり〜◀< br /> 博多百年蔵の酒造りをわかりやすく、作り手の目線で詳しく解説。風情のある立地や外観、清潔な醸造場白壁蔵など施設を見せつつ、日本酒のできるまで、精米→洗米→蒸米→製麹→仕込→分析→上槽→ろ過→瓶詰めという一連の工程を説明。次に日本酒をつくる2つの微生物「麹」(でんぷんを糖化する酵素を作る)と「酵母」(糖をアルコールに変える)についてイラストを用いて説き、日本酒は製造過程において、「麹」と「酵母」の力を借りて生きもののように育ち、おいしいお酒に成長するということを学ぶ。博多の街に唯一残る酒造場を営む気概が随所に現れ、頼もしさに満ちた佇まいを醸す。日本の文化と知恵が濃縮された酒造りの技を受け継いでいる自信からなのか、会場一同〝なるほどねぇ~〟と唸るほどの説得力に圧倒された。
女将:ありがとうございました。なんて、わかりやすい! 酒造りって文化で、素材で、バイオで、根気で...それでいて秘密めいていて深いわぁ~美味しいはずだわ! じゃ、石蔵くん!日本酒の奥深さが身に染みたところで、もう一回乾杯しましょう!
みなさん、お手元に お酒、準備してくださいな。
客A:おっ、乾杯か!じゃ、潤ちゃ~ん!アレ、持ってきてぇ~!服部くん(客B役、昭和59年卒、服部豊副幹事長)はアレね。
若女将:え~アレですかぁ~女将さん!アレ、どこでしたっけ?
真砂:さっきから、大ちゃん、アレ、アレって...なに?
女将:そのうちに...大輔さん、お酒飲んで気分が良くなると出るんですよ、アレが!
なんだか騒々しいですが、では、石蔵君!貴重なお話を有難うございました。
では、乾杯の音頭、お願いしまーす!
石蔵:では、僭越ながらカンパーイ!
●飲み干して一同拍手
~唄と舞い、酒は飲め飲め黒田節♪コーナー~
女将:あらぁ~俄然、盛り上がって参りました!
客B:では、私のモットーを申し上げます!"乾杯の数だけぇ~幸せがある"皆さん!そぉ~思いませんかぁ~?
女将:出ました!名言!私、服部さんのコレ、好きなんですよぉ~、ホントにそう思います。
若女将:ありましたぁ~!コロナで皆さんお見限りだったから、奥に片してしましたぁ。
●丹羽:パーテーション裏から大盃持って登場
客A:さてさて!!拍手を頂戴しましたので、始めさせていただきます。
●小林:立ち上がり歌の準備
●服部:盃と槍をもって舞いの準備
●澤木:やおら現れ館旗を持って二人を見守る
女将:中尾先輩!東京にいらした記念と思って、まぁ~見てやって下さい。
客A:いざっ! ♪さ~け~は、飲め~飲め~飲~む~な~ら~ば~
●合いの手&手拍子
謎の紳士:「よっ、名人!日本一!」
●歌い終わり、拍手を受け、3人上手ハケ
●丹羽:盃と棒を預かる
女将:石蔵くん、最初も最後も慌ただしく絡まれっぱなしになってから申し訳なかったね!でも、本当にためになる講義をして頂き、本当に有難うございました。
石蔵:私も大変貴重なものを見させて頂きました!こちらこそ有難うございました!
●zoomモニター/石蔵⇒中川へ
~中川次郎先生コーナー~
女将:久々に踊り付きの黒田節を見て、びっくりしましたね。まだまだ、日本酒談義は続きますよ♪ 先程の石蔵君の酒造りの基本の話で、米、水、温度の大切さが分かりましたが、 やはり福岡は日本酒作りに適しているうですね。筑後川とかきれいですし。
中尾:水はとても重要です。福岡は有明海に注ぐ九州一大きな筑後川など、良質で清冽な酒づくりに適した水が得られますからね。
女将:特に日本三大霊水と呼ばれる名水が福岡の不老水。 日本の水百選にも選ばれています。そんなきれいな水があるうきは市で、日本酒と食や人とが関わりコラボレーションをしながら地域を元気にしている話題の館友がいます。3人目のゲストも福岡から、中川くーん!ジローくーん!
●zoomモニター/中川
中川:こんにちは。美穂さん、ごぶさたしてます。盛り上がってますね(笑)さて、私、昭和63年卒の中川次郎と申します。
女将:いやぁ~元気にしとった?立派になってぇ~いつもジローくんと呼んでいるので、つい、ゴメンね。 同じ「中川」だからね(笑) さて、中川くんは、6月にいそのさわの代表取締役就任なさったとか!おめでとうございます。
中川:ありがとうございます。まだ、なったばかりでして...
女将:へぇ!何が起こるかわからないものですね。では、今はどんなことをなさっているか教えて下さい。
●teams 共用画像は適宜
中川:うきはの酒蔵いそのさわが考える、これからのことをお話しします。
▶地域まるごと自分ごと~蔵元継承~◀< br /> 昔から残るもの、今あるものを未来へ継承するためのまちづくりをご説明頂く。いそのさわが中心となって、目的を同じくした近隣企業とタッグを組んで、新しい事業形態を生み出している様子は、ある種のドキュメンタリーのよう!あまりに楽しそうにお話しなさる中川さんからは、自信と期待、勢いを感じた。異業種が協業し、情報を共有することで、小学校や食堂、宿泊施設をはじめ、そこに住まう人々がどんどん活気づき、過疎化を抑止し、地域が振興していく様を目の当たりにしたようで、この日本酒から広がるビジネスモデルは近い将来、成功例として各地で実践されるかもしれない。ひたすら明るい未来を感じさせ、飲んで食べて酒蔵に泊まれる、うきは市。終始笑顔の中川さんに魅かれ、オンライン視聴した館友誰もが〝行ってみたい!〟と思ったに違いない。
女将:とてもやり甲斐のある、将来性のあるお仕事ですね。そして何よりも仲間がイイ!< br /> なんか こちらまで元気が出てきて、乾杯したくなってきました。< br /> 乾杯しましょ、しましょ! 皆さぁ~ん!乾杯のご準備よろしいですか? < br /> ではでは、次郎君、乾杯の音頭、お願いします。
中川:では、皆さん!カンパーイ!!
●飲み干して一同拍手!
客B:中川君!日本酒は飲むだけやないっちゃね!人が集まるシンボルなんやね。
中川:仰る通りですね! ...えっと、奥に犬がいますが......坂原さん...。
●中川;服部の方に振り返って見ると犬マスク発見
客C(昭和57年卒、坂原祐樹さん): 今頃、気付いたね。真砂さんが〝修猷前掛け〟持ってこい!言うけん、今朝、福岡から飛んできたったい!犬は犬でも修猷犬ばい!
そうそう、中川さん!私も今、糸島でホテルを作っています。私達が学生だった頃の糸島とは様変わりしていて街が綺麗で元気!外国の方の出入りも多く、リゾート地の様な賑わいなんよ。やけん、中川さんのお話、とても共感できました。
女将:さすが!坂原さんも次郎君同様、街の活性化に一役買っていらっしゃるんですね!
次郎君、まだまだ、やってくれそうですね!今後の展開について教えてください。
中川:現在、改装中のいそのさわの主屋が年末「うきは酒宿 いそのさわ」としてオープンを予定しています。うきはで日本酒を飲んで、ゆっくり泊まって、美味しいものを食べて頂く...私も楽しみです。
女将:なんかワクワクしますね。日本酒は飲むだけ、楽しむだけではなく、最初の中尾先輩のお話にもありましたように、地域と密着して、人や経済を盛り上げる役目もある!その大きな旗を振ってる中川君!カッコイイねぇ~。今日は有難うございました。
コロナ明けたら、うきは!行くけんね!
●zoom モニター/中川さん⇒熊野さんへ
~熊野恵美子先生コーナー~
女将:さて、最後、本日のゲスト 4 人目にして紅一点の H16 年卒の熊野恵美子さんをご紹介しましょう。日本酒をこよなく愛する彼女の経歴が、ユニークなんですよ!
熊野さーん!
熊野:はーい!みなさん、こんにちは。H16 卒の「日本酒応援団」の熊野恵美子です。
女将:こんにちは、ようこそ酒論へ。なんて若くて、可愛らしい♪それにしても気になるのがお勤めになっている「日本酒応援団」という会社、何をなさっているの?
熊野:では、自己紹介かたがた、これを見ながら御説明させて頂きます!お願いします!
●熊野:説明→中川:質問→熊野:返答~対話でスライドを見ていく
●teams 共用画面/修猷時代から現在に至るスライド
女将:海外ではあんな風に日本酒が好まれ、透き通ったワイングラスでSAKEを飲んでる姿は、お洒落な感じですね。日本酒の印象が変わりました!あと、生産者の方々に寄り添って、一緒に酒造りをしている熱の入れようには驚きました。
熊野:日本酒応援団は、現在、6つの県(石川、島根、新潟、岡山、大分、埼玉)で6つの酒蔵パートナーと、原材料であるお米作りから酒造りまでを共に行っている新しいカタチの「日本酒メーカー」なんです。今、海外から見た日本酒は高級嗜好品のカテゴライズされているんですよ。
女将:なんだか嬉しくなってきたから、熊野さん!乾杯しましょう! 最初に飛ばし過ぎて、もうベロベロの方もいるかもしれませんが、さぁ、乾杯しますよぉ! 準備はいいですか?ハイ、では熊野さん!乾杯の音頭をお願いします。
熊野:はい!なんだか緊張しますね(笑)では、カンパーイ!
●飲み干して一同拍手!
女将:では、SAKEの魅力を世界に広げるビジネスについてお話しください。
熊野:話すより、雰囲気をわかっていただけるかも?!と思い、この動画を用意しました。
では、お願いします!
●teams/熊野動画 →動画が見られないアクシデント発生!!!!
女将:わぁ~、なんだか、すみません。では、口頭でご説明頂けますか?私は事前に拝見しているのですが、外国映画のワンシーンの様でスタイリッシュなんですよ!
●熊野: 映せなかった動画の内容を説明
中尾:熊野さん!初めまして、中尾です。素晴らしいですね!私の知っている日本酒の世界とは全然違う、新しさと未来が日本酒にはありますね。いろいろ教えて欲しいです。
熊野:は、はい、是非!有難うございます!緊張します!
女将:お二人、今日をきっかけに仲良くなってくださいね。そうそう、さっきの石蔵のお兄さんも、いそのさわのジロー兄さんもいるからねぇ。コロナが収束したら、この4人の繋がりが面白いことになったらいいですね。さすが!日本酒応援団!とても勉強になりました!
熊野さん!有難うございました。
●zoomからteamsへ切り替え
▶日本酒の魅力と未来を担う日本酒ビジネス◀< br /> 「日本酒のあるライフスタイルを、世界中に。」を掲げた日本酒応援団に関わるまでが、あまりにユニークな熊野さん。生物が得意で運動会ではダンス大幹をつとめた修猷時代を過ごし、大学進学は医学部へ。医者になるかと思いきや、まさかの広告代理店に就職したものの、生粋の飲兵衛な性分から、好きが興味に転じて日本酒応援団へ...。この2015年に創業したベンチャー企業、SAKEへの気持ちは本物で酒蔵パートナーと共に新しい日本酒を作っている。地域の個性や丁寧で品質管理が行き届いた日本酒は極少量生産だが需要は高く、 インターネットを駆使したマーケティングやデザインにこだわるなど、アンテナが高い運営をしている。日本酒の価値を再発見しながら、美味しいお酒を造って、日本酒(SAKE)の飲み手を国内外に増やすことが、楽しくて仕方ない!先の先を見据えてビジネス展開が無限に広げている、そんな姿が眩しく輝いていた。
~まとめ~
女将:皆さん!長々とお付き合いくださいまして誠に有難うございました。すっかり瓶も空き良い気分になられておりましたら、幸いに存じます。おつまみも既になくなってしまったかもしれません。今回、この【福箱】を作るにあたり、そしてSalon de 修猷をはじめ、東京修猷会総会、二木会忘年会などにも商品を御提供くださっている川原武浩さん(平成2年卒、株式会社ふくや代表取締役社長)より、メッセージを頂戴しておりますので、ここで読み上げさせて頂きます。
「御参加の皆様へ。平成2年卒、味の明太子ふくやの川原武浩です。 今回のSalon de 修猷の開催にあたり、些少ですが弊社の新商品「味の明太粉」と「おつまみめんツナ」を提供させて頂きました。福岡の銘酒とともに、故郷の懐かしくも新しい味を感じて頂ければ幸いです。先が見通しづらいVUCAな時代ですが、館友の皆様それぞれがそれぞれの立場で、知恵と工夫で未来を切り開いていくであろうことを信じてやみません。」
女将:いつも応援してくださる川原様、この度も有難うございました。
オンライン配信を御覧の皆様!こちら東京は現在、緊急事態宣言が発令されております。既にお気づきの方もおいででしょうが、ここ学士会館にいる演者は、この2時間、お酒を飲むことも、おつまみを食べることもできませんでした。もし、一緒に飲めていたら、ヘベレケだったに違いありません(笑)このような様々な事情を乗り越えての第14回Salon de 修猷でございました。楽しんで頂けましたで'しょうか?無事に終えられましたこと、心から感謝申し上げます。
では、最後に〝謎の紳士〟を演じ切って下さった東京修猷会会長、伊藤哲朗より締めの挨拶を頂戴したいと存じます。
伊藤会長:本日は...(有難いお言葉を頂戴しました)。では、最後に館歌を歌いませんか?
一緒に歌いたいじゃないですか!大きな声で歌うことは、はばかられますが、マスクをしたまま、小さな声なら、よろしいんではないでしょうか。
(一同、立ち上がり、伊藤会長のもとへ名前札を持って集合)
真砂:では、いくけん!さんのーがーはいっ!
一同:♪西のみ空に輝ける 星の徽章よ永久に~♪(3番まで歌い切る)
中川:こうやって、みんなで肩を並べて館歌を歌うのは2年ぶりではないでしょうか...感慨深いものがあります。今後も東京修猷会は皆様の御厚意を頂戴しながら、しっかり責任をもって運営して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日のゲスト、中尾先輩!リモートの中川さん!石蔵さん!熊野さん!貴重なお話の数々を本当に有難うございました!
リモートで御参加の皆様の御健康と御多幸、そして二日酔いにならんことを、心よりお祈り申し上げております。
では、これにて、第 14 回Salon de 修猷をお開きとさせて頂きます。御視聴、有難うございました。
(終了)
今まで何となく美味しいから飲んでいた日本酒に一歩踏み込んで、歴史や日本酒ができるまでの工程、地域おこしに海外市場などなど、途中、お酒のアテの実演料理に黒田節の唄と舞の披露などなど、見どころ満載、話題は盛り沢山の2時間。対面ではなくとも共通の話題〝日本酒〟について、たっぷり学べ、参加者の皆さんは、【福箱】を開けて盃を空けたら、もう、日本酒通(ツウ)?の御気分になられたのではないでしょうか。Salon de 修猷史上初のオンライン開催で多くの〝はじめて〟のチャレンジを一気に盛り込んだことから、慌ただしさは否めませんが、終わってしまえば、そのドタバタも「やって良かった‼️」に昇華。 〝やる!と決めたからには楽しく!〟と気持ちを定め、たくさんの方々に協力を仰ぎ、無理を聞いて頂き、"言うは易く行うは難し"を痛感した準備期間を送りました。しかし、終わってみて、御参加頂いた方々から、「サロンを開催してくれたことに先ず感謝!」、「〝福岡〟で、お腹いっぱい!胸いっぱい!」、「こんな飲み会、修猷にしかできん!」、「東京におらんでも参加できるって、よかね!」、「来年はワインの世界やろ?再来年がビール!」など、好意的で明るい御意見をたくさん頂き、Salon de 修猷の可能性と期待値の高さを実感致しました。一方、担当として、滞りなく開催できたことに安堵の念も少なからずございました。皆様のお陰をもちましてコロナ禍においてのチャレンジが実を結び、オンラインでも〝修猷魂〟を共有できたことに心から感謝申し上げます。
来年のサロン・ド・修猷も学士会館にて9月10日(土)に開催されます。皆さま奮ってご参加くださいませ。
【東京修猷会 副幹事長 サロン担当 中川美穂(昭和61年卒)】