東京修猷会 会長・副会長の挨拶

aisatsu_ito.jpg 伊藤 哲朗(いとう てつろう)
(昭和42年卒)

東京修猷会 会長就任挨拶

2018年7月1日

 このたび大須賀賴彦前会長の後を継ぎ東京修猷会の会長を務めることとなりました昭和42年卒業の伊藤哲朗です。歴史と伝統ある東京修猷会の会長という重責に身も引き締まる思いです。
 東京修猷会は、言うまでもなく修猷館高等学校の卒業生の同窓組織であるわけですが、その活動は全国数多ある高等学校の同窓組織の中でも活発であり、その歴史も古いものがあると言えます。毎年行われる東京修猷会の総会に700人前後の同窓生が参加するということも、全国の地方の高等学校の東京の同窓会の集まりでも珍しいほどの多さですが、やはり他にほとんど例を見ないのが、毎月学士会館で行われている「二木会」の存在ではないでしょうか。その歴史も古く、昭和27年頃から続く月例の講演会として、修猷の卒業生である多彩な講師陣と多岐に渡る演題が他では得がたい話が聞ける機会として多くの館友をひきつけてきたことは、東京修猷会の大きな財産であろうかと思います。また、近年は、様々な趣向で子供さんたちにまで喜んでいただいている9月の「サロン・ド・修猷」も例年多彩な活動が行われていますし、春秋のゴルフコンペ、そして12月の忘年会などの参加者も多数に上っています。
 こうした幅広い活動が、修猷の卒業生の年次を超えた交流を支えているものと思いますが、この間、それぞれの時代の先輩が「二木会」では時代にふさわしい演者を探し出し、魅力ある話が聞けるよう努力されてきたことや、総会や「サロン・ド・修猷」での毎年異なるメイン企画を考え演出してきたこと、そしてこうした活動を裏方として支えていただいている学年幹事や執行部の役割も決して忘れてはならないことだと思います。
 このたび会長に就任し、東京修猷会がこうした長年にわたる卒業生の献身的な努力の上に成り立ってきたということに改めて思いを致し、会長として先輩方をはじめ館友の期待にそえるよう努めていくことを肝に銘じる次第であります。
 修猷の同窓生がこうして長年東京修猷会を支えてくることができたのも、その思いの根底にあるものは、第一に私達が青春の三星霜を過ごした修猷館での良き思いであり、あの日々が少年から大人へと成長していく上での多感で学ぶことの多かった時期であったからだと思います。その間、良き友や良き先生に恵まれて、生涯の友や師、そして志とも言えるものを見つけることができた人も多いに違いありません。また、いつになってもあの三年間を修猷卒業生としての誇りとともに振り返ることができるからではないかと思うのです。
 時代を超えてそれぞれの館友がこうした思いを持っているからこそ、世代の違う館友とも親しく交流することができるのだと思います。特に、首都東京の大都会で生活をしていく中で、同じ思いを持つ館友と聞いただけで心が打ち解ける気がするのも東京修猷会の特徴なのかもしれません。
 近年、若い方の参加も増えつつあり、東京修猷会が世代を超えて益々充実していきますよう、ともに新任の等健次(昭和45年卒)、加藤純一(昭和51年卒)両副会長をはじめ、各役員の皆様、執行部ほか各幹事の皆様のお力をお借りして精一杯努めて参りたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。

aisatsu_hitoshi.jpg 東京修猷会副会長
等 健次(ひとし けんじ)
(昭和45年卒)

 この度伊藤新会長の下、東京修猷会の副会長としてお手伝いをすることになった昭和45年卒の等健次です。
 昭和45年卒「しのごの会」は平成8年総会の幹事学年であります。その2年前の常任幹事会では、総会参加者が300人台に低迷する状況をどう打開するかが議論されました。バブルが弾け世の中に閉塞感が漂う一方、週休二日が定着してきました。そこで平成8年の総会では、土曜日午後の開催を金曜日夜へ、会費を1万1千円から8千円へ変更しました。学年ごとの二次会ができないとの批判もありましたが、その後四半世紀が過ぎ、今年の総会(平成4年卒朋友会)で700人を超える参加者を見ると、隔世の感があります。今や団塊の世代が現役を退き、修猷の卒業生の半分が女性の時代になり、そろそろ総会の枠組を考える時期になっているのかもしれません。
 二木会では、お会いしたこともない、しかし著名な先輩のご自宅にお電話し、講演を依頼しておりました。講演料はない旨緊張しながら申し上げたところ、先輩はその場で快諾されました。「修猷」の信用力は偉大です。二木会はいまでも立派な講演が続いています。
 これまで複数の会社で仕事をし 人を見てきましたが、修猷生の強みは、目的を理解し、組織の一員として自主的に行動できることだと思います。それは毎年の総会運営でも目にすることでありますが、運動会・文化祭の経験が生きているに違いありません。
 そういう伝統を引き継ぐ東京修猷会の発展のために 微力ながら努力していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

aisatsu_kato.jpg 東京修猷会副会長
加藤 純一(かとう じゅんいち)
(昭和51年卒)

 このたび、伊藤新会長の下、東京修猷会の副会長を務めることになりました昭和51年卒業の加藤純一です。
 館歌の歌詞がとても好きです。「皇国の為に世の為に尽くす」「やがて至誠の一筋ぞ」そして「向上の路、進みゆき 吾等が使命を果たしてん」
 「修猷館」に在学中、先生方だけではなく先輩後輩そして同輩の方々から、学んだこと・気づかされたこと・刺激を受けたこと等が、卒業後の「今」を生きる中で役立っていると感じています。
 幹事学年の皆様の献身的なご努力に支えられ、東京修猷会の活動は、総会だけではなく二木会など多くの館友が出会う機会を作り続けています。同学年だけではなく、卒業年次を超えた「出会い」が、素晴らしいケミストリー(化学反応)を生んでいます。このような場に、できるだけ多くの館友の皆様にご参加いただけるよう、伊藤会長、等副会長をはじめ各役員の皆様、執行部ほかの各幹事の皆様とご一緒に、諸先輩方が築かれてきた伝統を大切にしつつも、新しい挑戦を行えればと思っています。
 東京修猷会のより一層の充実・発展に些かでもお手伝いできますよう、微力ながら努めて参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。