2010年度東京修猷会総会報告

【「今」に伝える、「今」を伝える】

 2010年度東京修猷会総会は、6月4日(金)ホテルオークラ東京で開催され、盛況のうちに無事終了いたしました。当日はお忙しい中、過去最高690名もの館友の皆さまに
ご出席いただきましたことと併せまして、まずは心より御礼申し上げます。

私たち昭和59年卒悟空会は、昨年(2009年)1月に幹事学年としての活動を始動しました。まず自分たちがどのような総会にしたいかということから議論を始めたのですが、世代を超えた交流の輪が広がっていく場にしたいというのが、私たちの共通の思いでした。そして総会テーマは、『「今」に伝える、「今」に伝える』と決めました。修猷の昔を知らない若い世代から修猷の今を知らない先輩の世代までが一堂に集い、母校への愛着や記憶を分かち合える場にしたいという思いをこのテーマに込めたのです。
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 恒例の恩師紹介では、深江久嗣先生(体育・教頭)・北?純一先生(数学)・安倍規子先生(英語)をお招きしました。深江先生には、生徒・教諭・教頭として修猷に在籍された想い出を懐かしく振り返っていただき、着任されて11年目を迎える北?先生には、副部長を務める野球部の近年の活躍を中心に、「今」の修猷・修猷生を語っていただきました。また安部先生からは、ご自身の研究対象であり「青莪」にも投稿された「修猷の明治時代の英語教育」をテーマに講演していただきました。
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 懇親会は、テノール歌手である森田澄夫先輩の指揮・監修のもと、合唱部OB・OGの皆さんを中心に結成された「スペシャル合唱団」による「修猷讃歌」で華やかに幕を開けました。227年に及ぶ修猷の歴史と精神を今に伝え、未来に歌い継がれていく館歌・応援歌の美しいメドレーは会場をひとつし、感動的な歌声に会場から割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。
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 乾杯では、卒業したばかりの新入会員約20名が壇上に上がり、昭和12年卒の宮川先輩から力強いご発声をいただきました。例年東京修猷会総会には上下70年を超える幅広い年次の館友が集いますが、その世代の広がりを示す象徴的な光景でした。
 
 幹事学年企画では今回初めての試みとして、「学生のための企業・業界研究応援」を実施しました。厳しい状況のなかで社会に羽ばたこうとしている後輩達にエールを送り、未来へと繋がる道標となるものを伝えたいという想いから生まれた企画です。多くの皆さんのご協力をいただき、学生諸君が様々な分野で活躍している先輩と会場の至る所で語り合う光景が見られました。
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 また「西新といえばランキング」と題し、アンケートで西新から連想するものを募り、その集計結果を元に製作した映像を上映しました。時代と共に変わり行く西新・時代を経ても変わらない西新の様子や、修猷生を見守り続けてくれた地元の方々のインタビューが収録された作品です。ご覧いただいた皆さんには、それぞれの世代・それぞれの記憶に照らしつつ楽しんでいただいたことでしょう。

 慌ただしい中にも特段の混乱もなく会は進行し、お越しいただいた皆さん全員をお見送りした時は、ほっとしたのと同時に言葉では言い表せない達成感に包まれました。
一年半に及んだ活動期間は、総会当日が近づくにつれ加速度的に忙しさが増し、あっという間に過ぎ去っていきました。しかし今振り返ってみても、とても楽しく充実した日々でした。何度も集まって遅くまで熱く議論し飲み明かしたこと、連日おびただしい数のメールを飛び交わせてやり取りしたことなど、そのどれもが懐かしく愛おしい思い出です。
総会当日は首都圏・福岡を始め全国各地から、また海外から108名もの同期が集まり、再開の喜びを互いに分かち合いました。卒業から26年経って、また新しい形で繋がった同期の絆をいつまでも大切にしていきたいと思います。
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 私たちが幹事学年の大役を務めることができましたのも、多くの館友の皆さまの温かいご指導・ご声援、ご協力の賜物です。様々な機会に皆さまからいただいた激励や労い・アドバイスのお言葉が私たちの支えとなり、また大きな力になりました。最後になりましたが、改めまして心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

総会実行委員長 服部 豊
(昭和59年卒・悟空会)