「今、『用の美』に触れる喜び~伝統工芸品『博多織』の今後~」
向春の候、館友の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて平成31年3月の二木会は、平成4年卒業の大淵和憲さんに、「今、『用の美』に触れる喜び~伝統工芸品『博多織』の今後~」をテーマにお話しいただきます。
大淵さんは京都大学総合人間学部を卒業後、1997年にテレビ新広島に入社され、番組編成やスポットCMデスク、報道記者を経験されました。ニュース取材の中で故郷の伝統工芸品である『博多織』が後継者不足に悩まされていることを知ると、「自分にも何かできることがあるのではないか?」とテレビ局を退社し、博多織の世界に飛び込まれました。博多織作家・職人の養成所である「博多織デベロップメントカレッジ」を8期生として卒業後、自らの作品づくりを行う一方で、同校の理事兼講師として後継者育成にも力を注がれています。新年度からは、大学の研究機関で九州一円の伝統工芸品の調査にも携わる予定とのことです。
講演タイトルにあります「用の美」とは、大正時代に柳宗悦が提唱した民藝運動の中で、「無名の工人の手による日用雑器や美術品にこそ民衆的美術工芸の美しさがあるのではないか。そして、それを使用する人の精神的に充実した姿が美しいのではないか。」という考えです。大淵さんを魅了した「博多織」の「用の美」とはどのようなものなのでしょうか。その意匠技術や手織りと機械織りの違いなど、知ると呉服屋めぐりが楽しくなりそうなお話とともに、その多彩な技術を支える若い世代の挑戦、博多織作家・職人の今後の存在意義など、「博多織」をはじめとする伝統工芸の未来についても、お話しいただきます。
和服でのご来場も大歓迎です。多数の館友のご参加を心よりお待ちしております。
東京修猷会 会 長 伊藤 哲朗(昭和42年卒)
幹事長 松尾 隆広(昭和54年卒)
第645回二木会講演会
テーマ:「今、『用の美』に触れる喜び~伝統工芸品『博多織』の今後~」
講 師:大淵 和憲(おおぶち・かずのり)さん(平成4年卒)
日 時:平成31年3月14日(木)(受付/18:30~ 講演/19:00~)
軽 食:
講演前の17:30~18:45の間、学士会館1階レストラン『SEVEN'S HOUSE』にて、軽食(ピザやハンバーグ等)を取っていただくことができます。(講師の大淵さんも同席される予定です。)
料金は、1ドリンク付きで1,500円/2,000円です。
ご希望の方は席を予約しますので、事前にお申込み下さい。
なお、その場合は講演開始15分前までに食事を終えて講演会場に入場ください。
場 所:学士会館
千代田区神田錦町3-28
電話 03-3292-5931
o 東京メトロ半蔵門線・都営新宿線/三田線「神保町」駅 下車3分
o 東京メトロ東西線「竹橋」駅 下車5分
会 費: 1,500円 (講演のみ)
70歳以上および学生の方は無料
参加申込はこちらから(平成31年3月8日(金)まで)