『何故福岡に肝がんが多いのか?~肝がん撲滅への取組み~』
新春の候、館友の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申しあげます。
さて、平成28年2月の二木会は、昭和42年卒業の溝上雅史さんに「何故福岡に肝がんが多いのか?~肝がん撲滅への取組み~」をテーマに、ご講演いただきます。
溝上さんは、昭和51年に名古屋市立大学医学部をご卒業後、英国への留学を経て、平成12年に同大学の医学部教授になられました。その後、平成20年に国立国際医療センター肝炎・免疫研究センターの初代センター長に就任されています。同センターは、国の肝炎対策の疫学・研究・対策等の実施機関として設立され、国内外の様々な大学や研究施設から優秀な人材が集められ、日々、熱心に治療と研究が進められています。溝上さんは現在もセンター長として、同センターの最先端の治療や研究を指揮していらっしゃいます。
日本における肝がんの死亡者数は、アメリカなどの他の先進国より約20倍も多い年間3万人にも達しています。そしてその約70%は平成元年に発見されたC型肝炎ウイルス(HCV)によるものです。HCVは元来感染力が弱いにも関わらず、感染が世界的に拡がりました。溝上さんは、その原因を、ご自身の調査・研究により世界で初めて明らかにしました。そこで分かったことは、日本は世界で一番早くHCVが拡散し、また日本最初のHCVの拡散は、筑後川での日本住血吸虫症対策によるということでした。そしてそれが福岡における肝がんの多発に繋がっていたのです。
本講演では、溝上さんがこれまで取り組んでこられた調査・研究の内容や、肝がん・HCV撲滅に向けた対策とその成果をご紹介いただきます。また、館友の皆様の日常生活における肝がん予防についても解説していただく予定です。
多数の館友の皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。
なお、参加のお申込みは2月5日(金)までにお願い申し上げます。
東京修猷会 会 長 大須賀賴彦(昭和37年卒)
幹事長 松尾 隆広(昭和54年卒)
第617回二木会講演会
テーマ:『何故福岡に肝がんが多いのか?~肝がん撲滅への取組み~』
講 師:溝上 雅史(みぞがみ・まさし)さん(昭和42年卒)
日 時:平成28年2月10日(水)(受付/18:30~ 講演/19:00~)
*当月は第二木曜日が祝日(建国記念日)のため、前日の水曜日開催となります。ご注意下さい。
軽 食:
学士会館1階レストラン『SEVEN'S HOUSE』にて軽食(ピザやハンバーグ等)を取っていただくことができます。料金は、1ドリンク付きで2,000円です。
ご希望の方は席を予約しますので、事前にお申込み下さい。
なお、その場合は講演開始15分前までに食事を終えて講演会場に入場ください。
場 所:学士会館
千代田区神田錦町3-28
電話 03-3292-5931
o 東京メトロ半蔵門線・都営新宿線/三田線「神保町」駅 下車3分
o 東京メトロ東西線「竹橋」駅 下車5分
会 費: 1,500円 (講演のみ)
70歳以上および学生の方は無料
参加申込はこちらから(平成28年2月5日(金)まで)