第465回二木会
日時
1999年3月11日19時から

場所
学士会館

講演者
佐渡島 志郎(昭和47年卒)外務省アジア局中国課長

テーマ:日中関係の展望

内容
大学を卒業と同時に外務省に入省。中国の担当が長く、昨年秋に再び中国を担当
することとなった。昨年11月の江沢民中国国家主席の来日を取り仕切った。
「内政について」
安定してきた。しかし効率が悪く競争力の弱い国有企業、その49%が赤字。
そこへ融資した銀行が不良債権を大量に抱えている。
行政機構の改革では、組織・役人を半減した。
現国会で憲法を改正し、私企業を認知した。
今年は建国50周年、マカオ返還、天安門事件10周年など節目の年である。
江沢民主席は、何はさて置き安定と団結が大切と言っている。
農村部でも直接選挙が導入され、新聞も意見を広く書くようになってきた。
安定してきた証拠と思える。と同時に、改革の結果として出るレイオフ対象者の
就職を上手にやらないと、社会不満が破裂する危険も内包している。
「経済について」
経済指標に水増しが多いが、周辺諸国より遥かに良い。
国有企業の改善に処方箋がなく、赤字国債で輸出にブレーキが掛かっている。
日本の景気浮揚まで持ちこたえてもらいたい。
「外交について」
最近、米国・英国・フランス・韓国の各首脳が訪中している。
良好な国際関係を求めて、積極的な外交活動を展開している。
ほとんどの地上の国境問題を片付けた。外交については100点満点と言える。
「軍事について」
国防予算は10数%増やして、空軍・海軍等の装備の質的向上を推進している。
「日中関係について」
投資規模は日本が最大で、経済協力額も一番。
中国から見ると日本が一番のパートナー。
江沢民主席来日時の共同宣言に、協力項目が明確化されている。 中国の優秀な頭脳と広大な土地を活用して、両者が発展を求めて行くべき。