第464回二木会の報告
日時 :1999年2月10日19時から
場所 :学士会館
講演者:岡田 昌治(昭和47年卒)NTTマルチメディア・ビジネス開発部担当部長
テーマ:マルチメディアの現状と展望
内容
97年の山笠の時、福岡の教育委員会の方と話をしたのがきっかけで、福岡市立の幼稚園
小学校、中学校をISDNでネットワーク接続した。そのため、昨年は東京と福岡の間を45往
復した。
先日はそれを使って日本中1000校で同時に野田郵政大臣がTV授業を行った。作曲家の
小室哲哉、歌手の武田鉄矢、元総理大臣の橋本龍太郎、マイクロソフト社長のビル・ゲイツ
宇宙飛行士の土居さんらも講演した。
今年の福岡の修猷同窓会総会では、ニューヨーク、パリ、シンガポールと福岡をつないで
世界同時の同窓会にする予定。
今、福岡市東区の博多湾を埋立ててアイランドシティータウンが造られつつあるが、その構
想研究にも参画しており、マルチメディア産業誘致の動きもある。マルチメディアはいろいろ
とやっている内に形が出来てくるものであり、また福岡での仕事は、修猷の人のネットワーク
のお陰で広がって来ている。
産業・国・距離に境目が無くなったと言われることがあるが、それはまだ違う。TV会議授業
のために6ヶ月もかけて事前打合せをした。まだ現実社会の上にネットワーク社会が乗って
おり、ネットワークよりフットワークの方が大切。ネットワーク上で大学を作り、どこからでもど
この大学にでも繋がり、Virtual Classroomで面白かったら足を運べる。そのような本当の
ネットワークの構築には、アジアの中で地の利が良い福岡が、今から10年、20年とリードで
きる。
そしてインターネット・ビジネスは、プロバイダーのような取次ぎ会社や通信会社が利用料で
儲かるのではなく、今後はネットワーク上でのアプリケーションやコンテンツで儲かっていく時
代になる。