「ちょっとだけキーを上げて〜ワタシ流教育行政実践中」


講師 : 植木とみ子さん
福岡市教育委員会教育長
(昭和43年卒業)

 皆さん、今晩は。
 テーマは、ちょっとだけキーをあげてです。この訳は最後にお話しします。 私が、前回ここで話をしたのは、10年前、市職員になって3年目でした。
 九大で家族法、法社会学を専攻し、その後、大学で13年間、家族法、家族関係学等を教えておりまして、非行問題、親子問題、夫婦問題、高齢者問題等の調査研究をしていました。また、このような家族に対してどういう支援策があるか、地域と家庭を結んだどのような支援の体制が必要かを、提言していました。その頃、福岡市からお誘いを受けたのですが、はじめはびっくりしたばかりで、しかし、いきなりお断りするのも大人気ないので、「少し、考えさせてください」と答えて、その日のうちに、「あっ、やってみよう」という気になり、行政に入った次第です。 ですから、行政というものが全然分かっていませんでした。ただ、一つ心配だったのは、大学では自由にしていたのに、毎日9時から5時までの拘束に耐えられるかということだけでした。
 当時の桑原市長から、女性部というのを作るから何でも思う通りにやってくれ、と言われました。そういう中で、女性が自分の一生を満足して生きていくためには、自分で考えて行動して、責任をとる。そうならなければいけないと思って、「女性まつり」や「国際女性フォーラム」とか、いろんなことをしました。
 また、ファミリーサポートセンターという子育て支援事業がありますが、ちょうど、県と国の担当者が同級生で、福岡で最初にやろうということになりました。市長に説明して、いいことだからやろうということで、市では予算がつきました。
 年末に国の予算内示の時に、その事業に予算がついていませんでした。当時は、市長以下、上京して予算対策本部というのを作って、国に陳情をしていましたが、市長から、国の予算がついていないがどうなっているのかと尋ねられました。私は青くなって、女性の松原さんという国の担当局長のところに行くと、「新規の予算が最初から内示されるわけがない。これは、復活で要求する。」と言われました。それぐらい、行政のことを何も知りませんでした。
 次は、民生局福祉部長へ異動しました。学者の時の理論を実地に活かせると張り切っていたら、民生局の福祉部長というのは、総務担当なんだから目で人を動かせと上司から言われました。つまり全体が見渡せ、人事と予算を持っているのだから、他の人の仕事を全部分かった上で、自分で動かないで、人を動かすようにということです。これが管理職の心得です。
 この時は、「自助、互助、公助のバランスがとれた福岡型福祉」ということで、福祉のまちづくりに取り組みました。後から付けるとすごくお金がかかるのですが、地下鉄全駅にエレベータを付けたり、また、デパートができる時に、ハートビルにするように指導して、大丸、岩田屋、三越など、全部ハートビルになりました。ですから、天神は車椅子でどこでも出入りできるようになり、高齢者のデートの場所になっています。
 民生局に3年間いて、次が教育次長でした。教育長の補佐で事務局のとりまとめです。この時、博多部の四小学校を統合して、修猷館の卒業生でもある工藤さんに「町は学校、学校は町」というコンセプトの小学校を作ってもらいました。博多部の伝統ある学校を一つにするのですから、先輩方が大変です。その方たちにわかってもらおうと、地域に入りまして、全国で一番良い学校を作るからということで、納得していただきました。
 今、良い学校のおかげで人が戻ってきており、子供が増えすぎたら困るなと心配するくらいです。
 その後が、中央区長でした。この頃からようやく、管理職、管理経営というものが分かってきました。それまでは学者でしたから、個人で仕事していたのが、組織で仕事をしなければいけないということが分かってきました。中央区の時に、はじめて組織のトップ、社長みたいなものになりました。区になると、市長は尊重されていますが、助役とか議員とかは、あまり気にすることなく、区の経営をかなり自由に任されています。
 まずは、みんなが一生懸命働くにはどうしたら良いかを考え、それぞれどんな仕事をしているのか知るために、各係の職場を回りました。
 それから、各小学校区を丹念にまわろうと思いました。それまで、区長というのは、2、3年に一回、「こんにちは、区長」という事業で、小学校区まわりをしていました。これを、1年で各校区を3回ずつまわりました。そうすると、区の状況がかなりわかり、いろいろ細かな要望が出てきました。その中で、行政ですることと、自分たちでしてもらうことを区別することができました。一緒の目線であれば、一緒に努力してくれる。例えば、ある校区で、違法広告やピンクチラシとかポスターがいっぱい貼ってあって、これを自分たちではがしたいといってきましたが、普通の私人には、その権限がありません。
 それで、条例を作り、腕章を配り、皆でできるようにしました。住民の方がまちづくりをするには、どうしたらよいか。そういうことを一緒に考えて、モラルマナーアップ運動とか、花いっぱい運動とか楽しくまちづくりをしました。
 次が、市民局長です。防災担当だったのですが、平成11年6月29日、人一人が亡くなった忘れもしない大水害が起こりました。それまで、災害対策本部というのは、消防局にあって、市民局には、すぐに情報が入ってこない仕組みになっていました。そこで、組織を変えて、市民局に災害対策本部をおきました。何かあったらすぐに泊まりこみということで、私も、何度も泊まりこみました。
 博多座開業も市民局長のときで、菊五郎さんとか団十郎さんとかの隣で、どきどきして、いい思いさせてもらいました。それから、ホークスの優勝が2回ありまして、優勝パレード、これが大変でした。パレード費用が何千万円もかかったのですが、こういう費用は、税金からは出せませんので、寄付で集めるのです。そういうことは、全部私たちの役目でした。その中で、王監督は素晴らしい人で、一人一人の担当者に頭を下げられました。 「この方は、違うな」と思いました。
 それから、文化芸術振興財団という外郭団体に異動しました。理事長が九経連会長、九電相談役の大野茂さんで、私が副理事長でした。ですから、文化芸術のことは、全て私にお任せで、文化芸術をシャワーのように楽しませていただきました。文化団体とのお付き合いや、資金集めで財界とのお付き合いもあり、交流が広がりました。
 最初、市役所に採用されたときは、国立大学助教授だから国家公務員でしたが、民間からの登用と言われたように、民間の視点で市役所を見ていました。そう言う意味では、時間がたって役所っぽくなっていたので、もう一度、民間の視点で役所を見ることができました。商売もいろいろしました。リバレインの地下2階に、アートリエカフェとかメガチケットアートリエという文化情報館を作りました。ここで、福岡の文化情報が全部分かります。今、どこの劇場で何をやっているかわかるし、映画のチケットも安く買えることもあります。ホークスのチケットなど、いつでも安く買えます。
 また、「わの会」といって、年間5000円で会員になると、美術館、博物館、アジア美術館などの常設展示や、一回1000円、1500円かかる企画展示が、フリーパスになる仕組みを作りました。これは巾広い方々に喜ばれています。
 それから、次が環境局長です。実は、市民局長の時に、環境局長だけはやりたくないと思っていました。議会での付き上げなど大変そうでした。でもやってみると、とても面白かった。
 福岡市は、夜間のごみ収集をしていますが、これは、宝です。夜間に収集するから、からすも来ないし、きれいです。それから、福岡の宝と言えば、クロヘラツラサギなどの希少種が飛来すること、博多湾の自然はすばらしい。
 もう一つ、福岡方式というごみの埋め立て方式があります。これは、排出するCO2が少ないということで、世界から注目されています。中国の清華大学から、技術提携を求められ、調印式に行きました。翌日は、クリントン大統領が訪問されたらしいのですが、その場所で、調印式をしました。 太平洋島サミットで、福岡方式が紹介されると、技術を移転して欲しいといろいろな国から言ってきて、サモアに一人派遣しています。ベトナム、メキシコとかコスタリカも、JICAを通じて技術を移転しています。
 さらに、福岡市は、大都市ではじめて家庭ごみの有料化をしました。私が環境局に異動する際に、市長から家庭ごみの有料化をするように指示されました。これは、2m先の針の穴に糸を通すぐらい難しいと思いました。家庭ごみの処理というのは、税金で行われるべきだと、皆思っています。しかし、ごみをたくさん出す人に、その費用を多く負担してもらう。ごみを少なくすれば、負担を少なくしよう。このやり方を市民と一緒に考えるため、全職員で各校区を回り、意見交換会を何百回としました。ごみの三分の二が紙ごみで、あとの生ごみなどが、三分の一です。紙ごみを回収するために、各区に紙リサイクルステーションを作りました。それでようやく、有料化ができました。
 それから、現在の教育長です。私は、法律専攻でしたが、13年間、大学で教員になる人を教えていました。そして、市役所に入って、13年間かけて、管理職の勉強をしてきました。私が思うに、先生は、管理職の勉強をまったくしていません。先生が校長になったとたんに経営者の能力を要求されるのは、とても難しいことです。私自身が、失敗しながら、皆からあきれられながら、13年間掛かって、管理職の心得を教わりました。これをどうやって、校長先生に伝えるかということが大きな課題です。でも、その前に、教育について全般的に、話をします。
 私、現在、中央教育審議会の教育課程部会臨時委員をしています。週に一回、東京に来ています。委員の方々には、猪口邦子さん、毛利衛さん、浅利慶太さん、阿刀田高さんなどがいらっしゃいます。それから、30人の委員のうち、教育長が3人いる、というか、おられました。そのうちの一人が東京都の横山さんです。先日、都知事に進退伺いを出して、やめられたと思ったら副知事になられました。教育長のときは、髪の毛が黒かったが、副知事になって白くなり、やせて大変なことがあったのだなと思いました。もう一人は、東海市の教育長です。福岡市は、231校の小中学校、6500人の教師がいます。そう言う意味で、一番、教員の声を吸い上げることができる、ほんとの現場の声を届けられるのが自分だと思っています。あとは、大学の学長とか、専門家の先生たちですが、大学の先生というのは、世間のことをあまり知りません。私もそうでした。私も教員養成課程で教えていたのですが、現場に行かないで、理論ばかり言っていました。それで、このままではいけないと思いまして、必ず、現場の先生方と勉強会をして臨みます。そして、そういう著名な方が発言する中で、一生懸命負けないように発言しています。
 理数科教育というのは、考える力を作るもので、じっくり、時間を与えなければならないと思います。例えば、台形は、三角形を組み合わせて、面積が計算できます。そういうことなしに、公式だけを教えても考える力はつきません。鶴亀算なんかも一生懸命、頭を悩ませて考えていたのが、中学生になったら、方程式で簡単に解けるという喜び、驚きというのがあります。子どもたちに学習する喜びを与えないといけません。
 それから、国語。国語はすべての考える力の基本ですから、すべての教科の中で重視して欲しいです。
 総合学習というのは、いろいろ言われますが、私は、絶対必要だと考えています。自分の持てる知識、自分で調べる力を総動員して、自分で考える、問題を解決していく力をつけられます。今の子供たちは、与えられるだけで、自分で考える力を持っていません。指示待ち症候群になっています。これを変えなければ社会を切り拓く、大人になれません。そういうことで、総合学習は、絶対しなければいけません。ただ、中学校の場合は難しいです。中学校は、教員が専科制で、教科ごとに先生が一人ずつですから、総合というのは難しい。これについては、是非とも、専門の訓練を受けた人が欲しいと思っております。でないと、高いレベルの学習は、望めません。
 それから、道徳教育です。家庭の中に学校教育は入れないという、もどかしさがあります。ところが一方では、参観日に行くとビックリします。全部の学校ではありませんが、こどもも茶髪ですし、親は子供の授業を見ながら、携帯電話をかけたり、ひどい人はおにぎりを食べています。このような親というのは、実は、20、30年前に荒れた人たちです。その子供たちが、問題になっています。朝ご飯も食べないし、学力も低下しています。学力低下の原因は、基礎的な生活習慣ができていないということですから、ここで、もう一度、そういう習慣とか、道徳とか、きっちりした社会的人間としての生活を教えないといけません。やっぱり何とかして、家庭に入らないといけないと思います。だから、私どもは、家庭教育の充実をどのようにしたらよいかを研究しています。今、プライバシーの問題で、家庭に入れません。家庭訪問でも、向こうから断られたら、行けません。しかし、それでは教育ができませんので、やはり、家庭の情報というのを、何とかしてつかんで、その子どもに合わせた教育をしたい。相手を知らないと教育はできません。家庭教育の充実というのを、福岡市の重要施策としてあげています。
 それと、例えば、情報化。先日の佐世保の事件とかは、インターネットに関わる問題でした。子供たちは、ネットをどんどん使います。そのときに、心ない一つの言葉がどんなに、大きな影響を及ぼして、人に迷惑をかけるか、人を傷つけるかを、子供に知らせないといけません。道徳教育の重要性は、とても高まっていると思います。
 福岡は、皆、生きる力が強いので、勉強ができるということが、あまり尊敬されていないのではないでしょうか。実は学力があまり高くないのではないかと懸念しています。それではいけない。まずは、こどもたちの学力向上を何とか図らないといけない。それで、来年から、その基礎資料を得るために、全校いっせいに学力テストをします。
 「子供たちの豊かな心の育成」について、スクールカウンセラーの増員をします。福岡県西方沖地震では、皆さんの心を煩わせたと思いますが、大変でした。東京では、そんなにニュースにならなかったかもしれませんが、私たちは、ほんと、動転しました。福岡市には、231校の小中学校があるのですが、192校が被害を受けました。ただ、体育館は丈夫でしたから、皆さんは、体育館に避難してこられました。学校は、地域の人たちの安全安心の場所ですから、体育館が崩れなかったから良かったです。耐震補強工事だとか、壊れたところ直すのに、大変なお金がかかります。
 それと、心の問題ですね。私たちもそうでしたが、しばらくは、人が貧乏ゆすりをしても、地震で揺れているのかと思って、身構えました。子供たちはもっとひどかったのですが、今は、落ち着いています。
 福岡は、各小学校区に一つずつ公民館があって、自治協議会がここを拠点に活動しています。学校と地域との連携が強いので、「学校は町、町は学校」という中での学校のあり方を考えています。東京などでは、事件があったら、ガードマンを雇ったりしていますが、ガードマン一人で解決することではないのです。高い塀を作って、皆、来る人を一人一人チェックしても、チェックされた人が変な人だったら困ります。それで、私どもは徹底的に学校を開けます。地域に開かれた学校というのを目指しています。地域で見守ってもらえるよう、地域の人がいつでも入っていって、顔見知りとなるよう、おはよう運動とか徹底的に行い、地域の宝となる学校ということを目指しております。
 もう一つ、福翔、博多工業、西陵、福岡女子高と市立高校が4校あります。私は、この4校が修猷館を超える学校になるようにと願っています。もっとも、頭が良すぎると、皆、東京に出て行って帰って来ませんので、私どもは、地域に残って、活躍できる人材を作りたいと考えています。福翔は、商売、起業家精神豊かな教育を、博多工は、ものづくり日本一をめざします。  中でも一番重要なのは、教員、先生です。「教育は、人にあり」です。教員、6500人、非常勤教員、事務職員含めて、9000人の活性化です。先生は全員大学卒ですから、福岡市一番の知的集団です。この方たちに、一生懸命頑張ってもらえば、すごい力になります。そのためにはやっぱり、私が現場に行かないといけない。231校全部行くのは大変なのですけど、今100校以上、半分は行ったところです。校長先生や先生たちと話をすると、教育長が来るのは始めてなのだそうです。一方で、校長の経営能力を高めるために、目標管理による評価システムを取り入れました。  私が、中央区長のときにやったように、校長先生の夢を全部の先生と共有して、一つの学校作りをする。特色ある学校づくりです。まず、門を入ったらその学校経営がうまくいっているかどうか分かります。きれいに掃除されていて、子供が明るくて、挨拶をするのがいい学校です。校長先生がいくらいいことを言っていても、ごみが落ちていたり、先生が後ろ向いていたり、目標が一つになっていないと、こどもの目は、先生の方を向いていません。校長と教員が一緒の心になると、こどもが一生懸命、授業を聞きます。そうすると、地域の親も信頼して、学校をもっと良くしていこうといろいろ協力してくれる。全部そういう学校にしようと思っています。そういう学校を目指して、目標管理による評価システムを取り入れています。これがまた大変で、校長先生全員を面接しないといけない。次長、理事と分担して実施しています。このようにして、できるだけみんなで、情報を共有して、一つの一体化した教育委員会を作ろうとしております。 環境局長のときには、強面で、声は低目でした。今、教育長として学校回りをするときは、子どもたちや先生方が明るい気持ちになるように、声のキーをちょっとだけ高くして話しかけています。  時間になりましたので、そういう学校づくりを目指しているということで、終わらせていただきます。

(案内)
「ちょっとだけキーを上げて〜ワタシ流教育行政実践中」

 梅雨の季節がやってきました。沖縄はすでに明け、北海道は以外は梅雨本番を迎えていますが、じめじめ対策は皆さん大丈夫ですか。
 さて、7月の二木会は、福岡市教育委員会教育長でいらっしゃいます植木とみ子さん(昭和43年卒業)を講師にお迎えし、「ちょっとだけキーを上げて〜ワタシ流教育行政実践中」をテーマにお話いただきます。
 植木さんは、九州大学大学院をご卒業後、長崎大学教育学部で13年間、教員養成に当たられました。長崎大学時代の提言がご縁となって福岡市の初代女性部長に迎えられ、その後さまざまな部局をこれまた13年間ご経験のあと、昨年より教育長として将来の財産である子供たちが健やかに育つように日夜努力されております。
 先般、福岡市に350年ぶりといわれる大型の福岡西方沖地震が襲いました。学校も被害に見舞われましたが、地域住民の協力などもあり、玄海島以外の学校は休校せずにすんだそうです。これらの例も含め、この4月から中央教育審議会委員に就任し、福岡の教育行政について発信されている植木さんですので、教育行政に携わる意気込みや考え方について興味深くお話いただけるものと思います。

 たくさんの館友の皆様にご列席いただけますよう、心よりお待ちいたしております。
 尚、出席のご返事は7月8日(金)必着でお願いします

東京修猷会 会 長 藤吉敏生(S26年卒)
幹事長 渡辺俊介(S38年卒)

1.テーマ ちょっとだけキーを上げて〜植木流教育行政
2.講師 植木 とみ子 氏 (昭和43年卒)
福岡市教育委員会教育長
3.日時 2005年7月14日(木)
午後6時 〜 食事、 午後7時 〜 講演
※食事を申し込まれた方は、遅くとも6時30分までにお越しください。
4.場所 学士会館
 千代田区神田錦町 3-28
電話 03-3292-5931
地下鉄東西線
 「竹橋」下車5分
半蔵門線・新宿線・三田線
 「神保町」下車3分
5.会費 ・3,500円
  (講演のみの方は1,500円)
・70歳以上および学生の方は2,000円
  (講演のみの方は無料