東京修猷会 会長・副会長の挨拶

aisatsu_nakagawa.jpg中川 勝弘(なかがわ かつひろ)
(昭和35年卒)

東京修猷会会長就任のあいさつ


2011・6・20

このたび東京修猷会会長に就任した中川です。修猷館を卒業したのは昭和35年ですから、もう50年以上前になります。会長職は年を取った先輩の役割で小生には縁遠いものと思っていましたが、今回その立場に立ってみますと、改めて時の経つ早さに驚かされます。先輩の築かれたよき伝統を守りつつ、東京修猷会の一層の発展のために、副会長そして幹事長はじめ幹事の皆様のご協力を得ながら、微力ではありますが、努力してまいる所存であります。また館友の皆様のご協力も心からお願い申し上げます。

このところ、日本社会は地域のコミュニテイがなくなり、核家族化して人間関係がドライになり、疎遠になったといわれます。確かに年寄りから若い世代に言い伝えていく伝承の機会が、また、逆に年寄りが若い者から学ぶという機会が失われつつある気がしていました。しかし、東日本大震災の経験から、それは決してそうではなく、むしろ日本人の「人と人の絆」はちゃんと繋がっていたことがわかり、その絆の深さに私自身も感動しています。被災地では自分が困っていてもそれ以上に他人のことを思いやる心があり、また悲しみの中から無一文になっても社員の首を切らずに会社復興のために立ち上がる勇気があることを知りました。さらに全国からは若い人が競ってNPO活動に参加するなど支援の手が差し伸べられ、「がんばろう日本」の掛け声が人々を勇気づけています。地震、津波、そして原発事故と未曾有な事態にあってもくじけずに、このように「人と人の絆」を深めつつある日本の姿に世界中の人々が感銘を受けています。

「人と人の絆」を深めるという意味では、同窓会活動は大変すばらしい場を提供しています。同じ学び舎に学んだ仲間が老若男女を問わずに集まって旧交を温め、また新しい友人を得ることができる場であります。多感な青春時代を過ごした学び舎の生活を懐かしんで、しばし世の中の憂さを忘れることができるいい場所でもあります。修猷館は、昔から自由闊達、生徒の自立を重んじるというすばらしい校風を持っています。基本は質実剛健にして、「時に羽目をはずしても、則を超えず」ということであり、また、館歌にもあるように「世のため、人のため」と、大きく成長して社会の役に立つ人間になれということであります。そうした共通の思い出をもって、同窓会に集うことができるという素晴らしい集まりがこの東京修猷会だと思います。

修猷館という言葉は、お互いに見知らぬ間柄でも、修猷館卒業というだけで心を開く仲間になれる大変不思議ないわばマジックワードであります。全国にあまた高等学校がある中で、修猷館ほど同窓会活動が盛んで、団結心が旺盛なところはありません。私の友人に言わせると、今時同窓会活動で修猷館のような学校はまったく珍しいと、半分あきれて半分嫉妬したような感想を漏らします。

東京修猷会では年1回の東京修猷会総会とともに、その活動の大きな軸として二木会活動を続けてきました。いろいろな分野で活躍する館友を講師としてお招きし、講師から知識を吸収し、また同時にそのエネルギーを分けてもらうという学びの場であります。高齢化社会が進む中で、生涯学習の場として知識の吸収だけではなく人生を豊かにする大変有益な活動になっています。すでにこの7月で576回を数えていますが、今後ともさらに一層充実していきたいと思います。

また、同窓生の世代間の交流を深めるため、特に修猷館を卒業して東京の大学に出てきた若い皆さんと、経験をつんだ社会の先輩であるOBの方々とが気楽に話ができるよう、さらには、母校とOBをつなぎ、在学中の現役修猷館生のためにも役に立てることがないかなど、館友の皆様とともに新しい同窓会活動の方向についても模索してみたいと思います。

aisatsu_osuga.jpg東京修猷会副会長
大須賀 賴彦(おおすが よりひこ)
(昭和37年卒)

引き続き副会長を務めます、昭和37年卒の大須賀でございます。

年初の会報の巻頭言に、「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」を引用して、人の世が「無常」であることにふれましたが、今年、まさか千年に一度級の災害に見舞われるとは思いもしませんでした。

地震と津波の「天災」と、原発事故という「人災」が重なった「国難」が起きて既に3ヶ月以上経過しましたが、復興どころか復旧の足取りも重く、一縷の光明も見えてこないのは気がかりです。そして、今の日本には、何とかなる、誰かがやってくれる、そう思っている人が多いように感じているのは私だけでしょうか。

明治維新、戦後復興に続き3度目の奇跡で必ずや日本は、などと人事(ひとごと)みたいに甘く考えずに、各人がそれぞれの立場で今なすべきことに一所懸命励み、一歩一歩苦難を乗り越えていくしかありません。

今年の東京修猷会もそういう精神で、同窓の皆さんにとってさらに意義のある集まりとなるよう、清田新副会長とともに、中川新会長のもとで努めていきたいと新たな気持ちでいます。館友の皆さんの、一層のご協力とご理解を切にお願いいたします。


aisatsu_kiyota.jpg東京修猷会副会長
清田 瞭(きよた あきら)
(昭和39年卒)


この度東京修猷会の副会長として中川新会長のお手伝いをすることになりました昭和39年卒の清田です。卒業後すでに47年になりますが、私たちの先輩や同僚、さらに後輩のみなさんに世の中で大活躍されている方が多く、修猷館卒だと言うと公私ともに得をする事はあっても損をすることはありませんでした。今回、大須賀先輩(副会長)の命令により東京修猷会の副会長を仰せつかりましたので、これで少しは恩返しできるかなと思っています。

1年前に最近の修猷館の写真を友人が撮ってきてくれました。約50年前の佇まいとは随分変わっていることを知りましたが、6月3日の今年の東京修猷会の総会で会った本年卒業の大学1年生約20人と2次会で話す機会がありましたが、高い志をもって世の中の役に立ちたいという若者が集まっている事に感動しました。規則に縛られない、自由でオープンな校風の下、生徒の自主性と自己責任に任せるという修猷館の伝統を今も若者が受け継いでいる事を改めて嬉しく感じています。総会に集まった老壮青の館友の交流を通じて受け継がれてゆく修猷館のDNAを大切にして、中川会長ともども努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。