一 輿望は重し修猷の健児 臥薪嘗胆過ぎにし恥辱
いかで雪がん雪がめや 会稽山下のわが選手
二 立てや奮えや修猷の健児 いでや握らん勝利の覇権
やがて大呼せん勝鬨は 袖が浦曲(うらわ)に響くなり
(修猷歌集における註記) この歌は1番と2番の歌い出しを異にするところに特徴があり、力づよいリズムとなっている。「すすがめや」は「すすがざらめや」の略と思われる。「すすがなくておられようか」の意味である。「すすがばや」と歌うこともあるようだが、この場合は「すすぎたい」との意味で力は弱くなる。